今回はタルムードの小話の第十段です。
タルムードとは?については前回の記事(難破船の3人の乗客)でご紹介してます!
今回のお話は、賢明な生き方とはについて学べる物語です。
個人的にはタルムードの一番の醍醐味と思う賢明に生きるための教訓的なお話です。
子供と一緒に読んでいっぱい考えるきっかけになると思います。
とても面白いのでぜひ最後までご覧いただけると嬉しいです!
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- 金の冠をかぶったスズメというお話
- 己の価値を大きく見せると身を滅ぼす
- 適正な報酬を受取る大事さ
金の冠をかぶったスズメ
ここで、一度考えてみましょう。
なぜソロモン王はスズメたちに「あまり良い考えではない」と言ったのでしょう?
金の冠をもらうスズメたちにこの先に起こるであろう事象を考えてみましょう。
それでは、物語に戻ります。
解説
この物語で語られる大事なことは3つあります。
- 己の価値を大きく見せると身を滅ぼす
- 価値とは受け取る側によって変わる
- 適正な報酬を受取る大事さ
スズメたちは金の冠をかぶった途端、漁師に狙われ始めます。
言うまでもなく漁師たちが狙ったのはスズメではなく、かぶっている金の冠です。
金の冠をかぶったとしても、スズメはスズメ、弱者なのです。
物語では金銭的な装飾が描かれていますが、実生活でも自分を大きく見せるための装飾を使った経験やこんなことをよく言う人に出会ったことはありませんか?
ある企業の役員と友人である、私の役職は部長です、こんな大きな会社のメンバーでした。
などなど。
大事なことは、自分が何をしてきたのか?どういう人物なのか?ということだと思います。
自分自身よりも周りの人や、肩書で物事を語る人というのはあまりその人自身の信頼を得られていないように見えます。
自分自身が最大の資本という価値観とも同様ですね。
また、スズメたちにとって金の冠は本当に価値があったのでしょうか?
最初の話し合いでは弱者である自分たちをよくわかった報酬を考えていたと思います。
「身を隠せる畑」「水を飲める泉」など、そちらのほうがスズメたちにとっては価値のあるものだと思います。
最後は、スズメたちが受け取った報酬はそもそも労働の対価として適切だったか?という点です。
ソロモン王を助けたことは非常に誇るべきことですが、そもそもスズメは対価を求めて行動してはいなかったでしょう。
褒美が与えられることがわかった途端、スズメたちは欲張りになり、身に余る褒美を願ってしまいました。
その結果、災難に見舞われることとなったのです。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます!
今回のお話は「豊かさは見せびらかしてはいけない」、「身の丈に合った報酬を」というお話でした。
自分を大きく見せたいと思うことは人であれば誰しも抱く感情なのかなと思います。
自分の子供達にもそういうタイミングがいつか来ると思います。
最も価値のある資本は自分自身であるとともに、本当の価値はなんなのか?
をきちんと一緒に考えられるようにこの物語を伝えていければと思います。
追記:
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参考書籍紹介
今回紹介したタルムードの小話はこちらの書籍でも紹介されています。
小話の紹介だけでなく、ユダヤの家庭教育についても詳しく調べられており、
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