今回はタルムードの小話の第十一段です。
タルムードとは?については前回の記事(難破船の3人の乗客)でご紹介してます!
今回のお話は、子供とリスクコントロールについて一緒に考えられる物語です。
始めに言ってしまうとこの物語は正解のない物語です。
ですが、その正解のない問いに対して子供と一緒に考えるきっかけになる良い作品だと思います。
とても面白いのでぜひ最後までご覧いただけると嬉しいです!
- キツネとぶどう畑というお話
- リスクコントロールと参入障壁を高く
- 正解のない問いに子供とディスカッション
金の冠をかぶったスズメ
解説
最初にも言いましたが、この物語は結末がありません。
キツネはどちらの選択をするのか分からないのです。
どちらの選択をしても、キツネにとってあまり良くない結果になることが大事です。
ユダヤ人家庭ではこの物語を使った子供との会話では、どちらの選択をしても答えはNoです。
始めのぶどうを吐き出す回答はリスクを取らずに、リターンも0にする。
次の畑に隠れる回答は大きなリスクを取る、一か八かの賭けをする。
最小リスクで最適効果という考え方
ユダヤ人の家庭では子供が「最小リスク」を取って、「最適効果」を得る回答をするまでコミュニケーションを取り続けるそうです。
例えば、「満杯になるまでぶどうを食べない」とか「少しずつぶどうを食べる」という回答が出てくるまで子供にどうすればいいと思う?と問い続けます。
大きな儲けを得ようとすると、かならず大きなリスクが待っていることに気づかせるのです。
このリスクコントロールという考え方を養うために、もう少し議論を深くさせます。
リスクを下げる方法は一つではないのです。
「自分が畑の中に入るのは危ないことじゃない?」
リスやネズミなどの小動物に取ってこさせるといったアイデアも子どもたちから出てくるようになるでしょう。
ビジネスで言うところのアウトソーシングです。
参入障壁を高くする
キツネのお話が、アウトソーシングというビジネスモデルを生み出しました。
ユダヤ人家庭ではここでも話は終わりません。
「他のキツネたちもリスに頼んだら?」
他のキツネに真似されて、ぶどうの取り分は減ってしまうことになるでしょう。
そのリスたちが、他のキツネのぶどうを取らない工夫をするのか?
他のキツネにバレないようにぶどう取りをしていることをバレないようにするのか?
はたまたリスとは違う他の動物と組むことでバレないようにするのか?
いろんなアイデアで参入障壁を高くするにはどうするかを議論します。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます!
今回のお話は「リスクコントロール」、「参入障壁を高く」するために子供と議論をする物語でした。
どうすればいい?と子供と一緒に楽しく考えられるといいですね。
思考する体力は豊かな人生を送るためにも必要だと思います。
子供の意見を尊重するきっかけにもなり、親としてそんな時間を大事にしたいです。
それでは、良い子育てを!
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参考書籍紹介
今回紹介したタルムードの小話はこちらの書籍でも紹介されています。
小話の紹介だけでなく、ユダヤの家庭教育についても詳しく調べられており、
子育てのヒントになる情報がいっぱい詰まっているオススメの書籍です。
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