【モーセの反論】子供に伝えたいタルムードの小話

タルムード小話集
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今回はタルムードの小話の第八段です。

タルムードとは?については前回の記事(難破船の3人の乗客)でご紹介してます!

ユダヤ人は交渉、討論が大好きです。深い議論を交わせる相手を信頼するようです。

タルムードの小話に出てくる物語も交渉や議論をする場面がたくさん描かれています。

登場人物はたとえ相手が神様であっても、自分が納得できないことは交渉することで条件を変更していきます。

とても面白いのでぜひ最後までご覧いただけると嬉しいです!

  • モーセの反論というお話
  • なぜ?を常に大切に
  • NoとBecauseは必ずセットで

モーセの反論

ある日、モーセは神様からエジプトの民を救うという仕事を任されました。。

神様
神様

お前がエジプトに行きユダヤの民を救い出してきなさい

モーセ
モーセ

神様、それは無理ですよ。なぜなら名もない私が救い出すと言っても、民衆は誰も信用しませんから

神様
神様

私が着いているから安心しなさい。私がお前を派遣したといえば大丈夫だ

モーセ
モーセ

神様、そう言ってもユダヤ人は信用しませんよ。その神の名前はなんだ?と聞いてきますよ

神様
神様

私は私だ

モーセ
モーセ

そんな回答では納得しませんよ。証拠がありません。お前が神の遣いである証拠を見せろと言ってきますよ

神様
神様

心配するな、私が奇跡を見せてやるから

モーセ
モーセ

やっぱり無理ですよ。私は口下手なのでうまく説明できませんよ。

神様
神様

誰がお前たちに口を与えたと思っっているのだ、安心しろ、私が常に着いているから

こうしてモーセと神様の討論は7日間続きました。
結局神様はエジプトの民を逃がすモーセのお仕事のために口を使い神の言葉を語らせます。
奇跡を使ってモーセの民を信じさせます。
モーセは無事、エジプトの民を救うことに成功しました。

解説

この物語でモーセは神に対して「無理無理」と言い続けます。

「無理ですよ、なぜなら・・」と、必ず否定と根拠を述べている点が学ぶべき部分だと思います。

特にユダヤ人は「なぜ?」と疑問を持つことをとても大切にしています。

人々が考えることをやめ、「なぜ?」という言葉を使わなくなったときに神様は大きな罰を与えると信じられています。

日本ではどうでしょうか?

私も含めて、日本人は「なぜ?」と質問を受けることに非常に慣れていないと感じます。

すぐに否定されていると感じるからです。

その結果、世界でも議論が弱く、主張の少ない人種であると言われているのかなと思ってます。

子育ての中でも子供と一緒に「なぜ?」を楽しめるように取り入れたいなと思ってます。

「NoとBecauseはセットで使え」

ここで、面白いなと思ったユダヤ人の格言を紹介します。

何にでもまず「No」と言え、先に「No」と言った場合は、そのあと何日経っても「Yes」に変更できる。
先に「Yes」と言い、後から「No」に変えたなら相手は怒るだろう。
しかし、「No」を「Yes」に変えたなら相手は怒らないものである。
「No」と言ったなら、必ず「Because」を説明しなければならない。断る以上は相手を納得させる理由を言え。
そして「Yes」と言ったなら必ずすぐに実行せよ。

最も学ぶべき箇所で、実生活でも体現できるのは、
「Noと言ったなら必ずBeacause」であると思います。

仕事の場面でもはっきりと「No」を言いづらい場面があります。

「検討します」「善処します」など、曖昧な返事を使う場面はよく出くわします。

ユダヤ人の格言にそうならば、はっきりと「No」そしてしっかりとした「Because」をということでしょう。

そして、「Yes」ならばすぐに行動に移し、進めていくことです。

どちらの行為も、責任を持って態度で示すという価値観があらわれてます。

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます!

今回のお話は「なぜ?を問い続けよ」、「NoとBecauseはセットで使え」というお話でした。

自分自身でも感じますが、「なんで?」と言われていると否定されている気がします。
逆に「なんで?」と聞いているとき、結構否定的な意見を持っていることが多いです。
しっかりと議論をできる子に育つよう、「なぜ?」「なんで?」といった会話を増やせるようにしていきたいと思ってます。
子供からの「なぜ?」「なんで?」もしっかりと向き合うことも大事だなと感じているパパです。

それでは、良い子育てを!

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参考書籍紹介

今回紹介したタルムードの小話はこちらの書籍でも紹介されています。
小話の紹介だけでなく、ユダヤの家庭教育についても詳しく調べられており、
子育てのヒントになる情報がいっぱい詰まっているオススメの書籍です。

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