こんにちは!アヤケンパパです!
お読みいただきありがとうございます!
社会人経験の中で、部下や同僚はもちろん上司とのコミュニケーションの価値観をガラリと変えてくれたこと、それが「コーチング」の概念でした。
特に新人リーダーやマネージャーとなった方に向けて、「コーチング」の概念が浸透すればいいなと思い、記事を書くことにしました。
基本ノウハウについて別記事もございますので、よければこちらもご確認いただけると嬉しいです!
拙い説明ではありますが、そのノウハウ・スキルが皆さんに伝わればと思います。
※ここでいうコーチングとは具体的にはコーチと受け手に別れた「1on1コーチング」となります。
それでは、ぜひ最後まで読んでみてください!
- 急に部下を持ち、どう育てたら良いか分からない新人マネージャー
- 部下の育成に課題を抱えているマネージャー
- プレイヤーとして大成功した経験がある人
今回の記事では、コーチングの基本中の基本、「話を聞く」スキルについて解説します。
コーチングとは受け手側が自分で課題を発見し、自分で解決策を考えるというプロセスが大前提です。
その前提を考えると、コーチングにおいて会話の主導は受け手にあります。
なので、受け手が話しやすくなるフィールド作りはとても重要です。
この「話を聞く」スキルがあなたにとって有意義な内容になれれば幸いです!
日本のリーダーは喋りすぎ
「話を聞く」の前に、次のデータを見てください。
これは株式会社コーチ・エィのリサーチ・研究部門であるコーチング研究所が2015年に行った、
組織とリーダーに関するグローバル価値観調査2015のレポートとなります。
このレポートでは、日本における上司と部下の関係性が諸外国に比べ低いこと、その要因として会話の質が関係しているのではないかということがわかります。
「組織とリーダーに関するグローバル価値観調査2015」
調査対象:15ヵ国(地域)1,500人(各国100人),企業に勤める非管理職の25~39歳の男女
調査期間:2015年4月
調査方法:インターネット
上司と部下の関係良好度
直属の上司と良好な関係を築けているか?という質問において、日本は著しく低い値となりました。
■図1 各国の「上司と部下の関係における良好度」
良好度と会話の充足の相関
上司との会話が充足しているか?と良好な関係性に正の相関があることがわかりました。
■図2 「良好度」と「会話の充足度」の関係
会話量と会話の質
他の国に比べ、日本は上司と部下の会話量は少なくないです(図3)
一方で上司と部下の話す割合を比べると上司が喋っている割合が多いです(図4)
■図3 各国の「上司と部下の会話の頻度」
■図4 各国の「上司と部下が話す割合」
上司と部下の関係と会話の質まとめ
このデータを持って、以下のことが言えます。
上司と部下の良好な関係性を作るには、会話量よりも質が重要。
さらに質とは、上司が話す割合よりも部下が話す割合が多いことで上がるということ。
では、ここから部下の「話を聞く」ノウハウについて学んでいきましょう。
傾聴する(アクティブ・リスニング)
「話を聞く」とは、ただ物理的に聞くではありません。
ここで学ぶスキルは「積極的傾聴」または「アクティブ・リスニング」と呼ばれるものです。
能動的に他者の話を聞きに行くことです。
このスキルを得ることで、例えば部下から、業務改善の提案が多くなったり、ミスの報告が早く上がってきたり、チーム活動が活性化されたりするといった効果が期待できます。
積極的傾聴にはレベルがあり、次からはレベルごとの具体的なアクションをお伝えします。
傾聴レベルと具体的アクション
※「聞いていない」「聞いたふり」はここではレベル1未満とします。
傾聴レベル1(聞く)
積極的傾聴を行うときの最低限のポイントは2点です。
- お腹を向ける
👉話をしている人にお腹を向け、対峙しましょう。ながら聞きはやめましょう。 - 相槌とペーシング
👉意識的に相槌を打ちましょう、相手と呼吸を合わせるペーシングを意識しましょう。
ペーシングとは・・・声の調子や話すスピード、声の大小、声の高低、をあわせる。
傾聴レベル2(聞く、リアクションする)
積極的傾聴レベル2では、リアクションです。このリアクションは2点のポイントを押さえます
- ミラーリング
👉相手の喋った言葉のオウム返しです。言われたことをそのまま自分の口から話しましょう。 - 要約
👉ミラーリングができるようになったら、今度は要約です。相手が伝えたことを要約し自分の言葉で置き換えて「こういうこと?」と確認しましょう。
傾聴レベル3(聞く、相手の立場・気持ちに共感する)
積極的傾聴レベル3はかなり難易度が上がり、具体的なスキルとは少し違います。
レベル2の「要約」では事実の言い換えでしたが、その場面での相手の感情を言葉にします。
簡単な例でいうと
・業務が忙しくて大変だったんだね
・努力が実を結んで嬉しかったんだね
・次に何をしたらいいかわからないんだね
職場で明日からまずやってみる3選
まずは、自分の部下や後輩にあたる人に時間を30分くらい作ってもらい、練習をしましょう。
コーチングの練習として時間を取ってもらうのもいいですが(実際にアヤケンパパは当時の部下にコーチングの練習させてと言って時間作ってもらってました)、雑談でもいいと思います。
次の3つを会話の中に取り入れることから始めましょう。
- 相槌を打つ
- ミラーリングをする
- 相手の言ったことを自分の言葉で置き換える
最後に
いかがでしたでしょうか?
「話を聞く」ということの奥深さを感じていただけたら幸いです。
ここではいわゆる手法をお伝えいたしましたが、最も大事なことは相手に真摯に向かう姿勢や気持ちであるとアヤケンパパは思います。
リーダーやマネージャーと言った上下関係ができてしまうと蔑ろにしてしまいがちな、どんな相手にも敬意を払い、尊重するといったマインドは持っているべきだと思います。
コーチングを軸にしたノウハウについては、定期的に記事していこうと考えてます。
当記事へのご意見・ご要望・ご質問などもお問合せフォームよりいただけるととても嬉しいです。
それでは、また!
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