こんにちは!アヤケンパパです!
お読みいただきありがとうございます!
社会人経験の中で、部下や同僚はもちろん上司とのコミュニケーションの価値観をガラリと変えてくれたこと、それが「コーチング」の概念でした。
特に新人リーダーやマネージャーとなった方に向けて、「コーチング」の概念が浸透すればいいなと思い、記事を書くことにしました。
基本ノウハウについて別記事もございますので、よければこちらもご確認いただけると嬉しいです!
拙い説明ではありますが、そのノウハウ・スキルが皆さんに伝わればと思います。
※ここでいうコーチングとは具体的にはコーチと受け手に別れた「1on1コーチング」となります。
それでは、ぜひ最後まで読んでみてください!
- 急に部下を持ち、どう育てたら良いか分からない新人マネージャー
- 部下の育成に課題を抱えているマネージャー
- プレイヤーとして大成功した経験がある人
今回の記事では、コーチングスキルのキモ、「質問する」スキルについて解説します。
コーチングとは受け手側が自分で課題を発見し、自分で解決策を考えるというプロセスが大前提です。
その前提を考えると、コーチングにおいて会話の主導は受け手にあります。
なので、受け手が考えるきっかけはとても重要です。
この「質問」スキルは受け手に考えさせ、目標達成への気づきをサポートすることができます。
この記事の内容があなたにとって有意義と感じてもらえれば幸いです!
一人で考えることの限界
とても深く、熟考したアイデアや解決策であっても、一人で考えることには限界があります。
言うまでもなく考えるとは難しいことです。
なぜなら、私達は全ての事象に対して、安易で簡単な都合のよい選択をとります。
それは人間の脳の構造上、仕方がないことだからです。
例えば実生活で、
・(体に悪いと知っていても)タバコをやめられない
・(健康に良くないと知っていても)お酒をのみすぎてしまう
・(太ると知っているのに)夜中におやつを食べてしまう
・(負けるとわかっているのに)ギャンブルをしてしまう
という行動を選択したことはたくさんあると思います。
一人で考えることには限界があり、より簡単な選択をしてしまうのです。
考えさせることの誤解
ここまで、「考える」というワードを使ってきました。
コーチングのゴールは受け手に「考えてもらい、解決策をだしてもらう」というものです。
「質問」においては、次にお伝えするもっとも大事な価値観を持ってください。
それは「あなたはその質問への解答を持っていない」というものです。
・こんな回答を期待している
・正解はこれ
こういった質問への誤解がたくさんあります。
コーチングは受け手が自ら考え、自ら解決策を出し、目標を達成する。
この基本が理解できているのであれば、説明は不要かと思います。
それではこの基本方針を十分に理解した上で、次に「質問」をする目的について整理します。
「質問」の目的
①相手の課題を具体化させ、目標達成
相手が理解できる粒度まで課題を分解することで、課題が見えてきます。
- いつまでに達成する?
- 現時点で目標とのギャップはいくら?
- 未着手のタスクは何?
といった質問をすることで、課題を具体化させていきましょう。
②課題の解決策を導き出し、目標達成
複数の改善策の中から最も良いと思うものを相手に意思決定させます。
- 最も良い改善策はどれだろう?
- なぜその施策が良いと思った?
- どのように進めたらいいだろうか?
といった質問をし、受け手自身に解決策を導かせましょう。
③視点を変えさせ、アイデアを出す
視点を変えさせる、視座を上げさせることで新しいアイデアを生み出します
- もし君が君の上司だったらなんと思うだろう?
- もしお金が自由に使えるとしたら?
- もし部下を2人つけたなら他に出来ることは?
- 誰か相談できそうな人はいる?
といった質問をし、新しい気づきを与えてあげましょう。
具体的な質問手法
オープンクエスチョン
オープンクエスチョンは基本的なコーチングで用いる質問手法です。
Yes/Noで答えられない問いかけになります。
具体的には5W1Hと呼ばれる、いつ、どこ、だれ、なに、なぜ、どのように?
を使って課題や改善策を掘り下げていきます。
例えば以下のような問いかけです。
- どのように進めればいいと思う?
- 何について話しますか?
- どうしてそれが上手くいったんだろう?
クローズドクエスチョン
クローズドクエスチョンは主に状況確認や意思決定の場面で利用する質問手法です。
また、受け手側のストレスが低いので、初対面などでも有効な質問手法となります。
例えば以下のような質問になります。
- メールは送りましたか?
- 誰かにサポートは頼みましたか?
- 最近悩んでいませんか?
クローズドクエスチョンは多用するのは注意が必要です。
答えが簡潔になる反面、反復すると詰問と取られたり、受け手が言わされている感じを持ったり、指示待ち型になってしまうというリスクがあります。
チャンクアップ×チャンクダウン
チャンクアップとは物事を抽象化させること。チャンクダウンとは物事を具体化させることです。
コーチングにおいての質問はこのチャンクアップ、チャンクダウンを複合させ、様々な視点をもたせるで受け手に気づきを与えます。
今期の目標数字を教えて?
はい、新規契約で30件です
なるほど、30件ね。
どのように達成するつもり?
(チャンクダウン)
そうですね、顧客リストを使って電話をかけるつもりです。
電話営業ってことだね。
なんでそれが最善だと思ったの?
(チャンクアップ)
営業の手段がそれしかないので、、、
あ!DMでの営業もできますね
このように、チャンクダウンでは「どのように?」という問いかけで物事を具体化させていき、
チャンクアップでは「なぜ?」という問いかけで物事を抽象化させます。
リミットを外す(ifの活用)
気づきを与える上で、リミットを外すという手段も効果的です。
具体的には「もし〜だったら」という問いかけで視点を変えるサポートをします。
【どのように?のリミットを変更】
「もしお金が無限に使えるとしたら?」
「もし期間を1年間かけていいとしたら?」
「もし君以外がやるとしたら?」
【なぜ?のリミットを変更】
「もし君が君の上司だったとしたら?この行動をどう思うだろう?」
「もし君が君の部下だったとしたら?この行動をどう思うだろう?」
「もし君が株主だったとしたら?この企業をどう思うだろう?」
【参考】なんで?が詰問にならないように
質問が詰問となってしまうことがよくあります。
特に「できていない」「できなかった」という事象に対し、「なぜ?そうなったの」「なんで?そうなったの」といった問いかけをする場面は多いかと思います。
こういった状況下でコーチが問いかけをしているつもりであっても、受け手が詰問と捉えてしまうことはコーチングとしては望ましくありませんよね。
この「なぜ?」「なんで?」を言い換えてみましょう。
「何が障害だった?」
「どんなハードルがあった?」
こうすることで、具体的な理由を受け手が探しやすくなります。
練習の注意点3つ
まずは、自分の部下や後輩にあたる人に時間を30分くらい作ってもらい、練習をしましょう。
コーチングの練習として時間を取ってもらうのもいいですが(実際にアヤケンパパは当時の部下にコーチングの練習させてと言って時間作ってもらってました)、雑談でもいいと思います。
質問の練習の場合は、相手の個人目標(仕事でもプライベートでも)を題材に行い、その後受け手に感想を聞くのが最も良いです。
次の3つを注意しましょう。
- 受け手に「これからいっぱい質問をするよ」というセットアップ
- 質問👉回答👉承認のサイクルを意識
- 自分の回答を絶対に持たない
最後に(おみやげつき)
いかがでしたでしょうか?
「質問」の手段があなたの気付きになれれば幸いです。
最後に、特に有効なオープン・クエスチョン例をいくつか紹介します。
■「何」を実現したいのですか?
■「いつ」実現したいと思いますか?
■「誰」と実現したいと思いますか?
■「なぜ」実現したいのですか?
■それが実現した時、○○さん自身には「どのような」変化があると思いますか?
■それが実現した時、組織全体に「どのような」変化があると思いますか?
■それが実現した時、周囲の人たちには「どのような」影響があると思いますか?
■それが実現した時、さらにその先に目指すものは「何」ですか?
■その実現のために、自分自身の「どのような」能力を上げる必要がありますか?
■それを実現するための、キーパーソンは「誰」ですか?
■それを実現することに、「どのくらい」の価値があると思いますか?
■それを実現するために、最初に始めることは「何」ですか?
ここではいわゆる手法をお伝えいたしましたが、最も大事なことは相手に真摯に向かう姿勢や気持ちであるとアヤケンパパは思います。
最初にお伝えした、「あなたはその質問への解答を持っていない」ということが非常に大事であると考えています。
コーチングを軸にしたノウハウについては、定期的に記事していこうと考えてます。
当サイトへのご要望などもお問合せフォームよりいただけるととても嬉しいです。
それでは、また!
コメント